広報・情報紙
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大田区文化芸術情報紙『ART bee HIVE』は、2019年秋から大田区文化振興協会が新しく発行した、地域の文化・芸術情報を盛り込んだ季刊情報紙です。「BEE HIVE」とは、ハチの巣の意味。公募で集まった区民記者「みつばち隊」と一緒に、アートな情報を集めて皆様へお届けします!
『bee cub voice みつばち隊』では、本紙で掲載したイベントやアートな場所へみつばち隊が取材し、区民目線でレビューしていきます。
「cub」とは、新聞記者の新米、駆け出しの意味。みつばち隊ならではのレビュー記事で大田区のアートを紹介します!
ART bee HIVE vol.7 アートな場所でご紹介しました。
みつばちネーム:羽根付きギョウザさん(2023年度みつばち隊加入)
左:当日会場展示風景、右:川端龍子《阿修羅の流れ(奥入瀬)》1964年(大田区立龍子記念館蔵)
日本屈指のコレクター・高橋龍太郎氏の協力による現代美術作家・濱田樹里さんとのコラボ展示を鑑賞しました。入口から順路を進むと繊細なタッチで管弦楽のような優しい旋律を奏でる龍子の作品群に魅了されます。順路を曲がり濱田さんの作品が現れると、勢いのあるタッチで打楽器のリズムが聞こえてくるかのようです。濱田さんの作品には自然のエネルギーへの賞賛、龍子の作品には生きることへの讃美を感じます。時代を超え両者の作品が館内の静けさの中で共鳴し合うのを感じました。この後12月9日からはもう一人の現代美術作家・谷保玲奈さんとのコラボ展示に代わります(12月9日〜)。こちらも是非観覧したいと思っています。
ART bee HIVE vol.16 特集でご紹介しました。
大田区文化芸術情報紙『ART bee HIVE』vol.16
みつばちネーム:馬込RINさん(2019年度みつばち隊加入)
ギャラリー・フェルテ「ミニチュチュの世界」(10/25-11/5)を訪ねました。
作家、松川理子さんは小さい頃からバレエ衣裳(チュチュ)が大好き。大人になってバレエを習うと、演目衣裳を写真ではなく形で残したい思いがつのりました。裁縫好きも力となり、「バレエ衣裳作り」の本を参考にミニチュアのチュチュ(ミニチュチュ)作りを始めます。細部まで本物と同じに作る姿勢がミニチュアとは思えない華やかさを表現。どれも出番を待つバレリーナのようです。
ギャラリー・フェルテは気軽にアートと触れる「街のアート屋さん」を目指して開業一年。区在住の作家作品を紹介する「OTAセレクション」は今回が3回目。常設の様々なジャンルの作品も楽しめます。
ART bee HIVE vol.1 特集「拓く」でご紹介しました。
みつばちネーム:桜坂コロコロさん(2019年度みつばち隊加入)
洗足池の勝海舟記念館では生誕200年記念特別展として『家族と歩んだ明治 海舟書屋へのいざない』をテーマに開催されています。小説やドラマでは幕末から維新にかけての描写が多い勝海舟。本展ではその後の明治政府や市井の人々のために尽力した姿を知ることができます。
家族宛の愛情溢れる毛筆手紙を目にすると筆跡が意外なほど優しく、親として夫としての普通の姿も垣間見ることができ、親近感を持ちました。海舟生前に描かれた肖像画は修復されて重厚で鮮やかです。武士姿とは違った晩年の勝海舟の姿と対面できます。そして家族と歩んだ明治へといざなってくれるのです。
みつばちネーム:吞川のほとりさん(2022年度みつばち隊加入)
今回拝見した企画展は「明治期の家族との関わり」に焦点を当てたもので、中でも、印象的だったのが手紙の数々。明治の勝海舟は、家族を静岡にのこして東京に出張が多く、頻繁に留守宅と手紙のやり取りをしているのですが、結びを「安房(あわ)」としているのが興味深かったです。「安房守(あわのかみ)」だけど、家族宛てにはこう書くんだと、歴史上の人物がぐっと身近に感じられました。
他に、クラウドファンディングを利用して修復された赤坂氷川邸の青図があったり、映像による邸内の紹介もされていて、暮らしぶりが伝わる内容でした。
面白かったのは、肖像画を修復した際に署名が読めるようになり、描いた画家の名前が分かったこと。明治の絵の謎が令和に解けるのだから、研究って大事ですね。
*大田区立勝海舟記念館は、現在勝海舟生誕200年を記念した特別展を開催しています。次回展は、勝海舟生誕200年記念特別展「エピローグ終着 安息の地 洗足池へ」(2023年12月1日(金)~2024年3月10日(日))となります。
ART bee HIVE vol.16 特集でご紹介しました。
大田区文化芸術情報紙『ART bee HIVE』vol.16
みつばちネーム:大森採れパインアップルさん(2022年度みつばち隊加入)
一歩足を踏み入れた瞬間に「何もかも完璧!」と息を飲んだ。築50年を超えるレトロで可愛らしいビル、その雰囲気を活かしシンプルに美しくリノベートしたギャラリー、冷たさと温かさが共存したような兼子美由起の陶器作品。それぞれが互いを引き立て合い、いつまでもそこに居たいと感じさせる静かな空間を作っていた。
「空室」の張り紙を偶然見つけ、そのすぐ3ヶ月後にオープンさせたギャラリーとは思えない揺るぎない世界観を感じさせるのは、ステンドグラスの作家でもあるオーナーの審美眼があればこそだろう。アート好きも建築好きも、一度は足を運ぶ価値ありだ。
ART bee HIVE vol.16 特集でご紹介しました。
大田区文化芸術情報紙『ART bee HIVE』vol.16
みつばちネーム:山王すばこさん(2021年度みつばち隊加入)
Gallery MIRAI blanc「-Rêverie-田之上尚子・松岡葉子二人展」に伺いました。「Rêverieはフランス語で『空想』の意味。誰もが持っている内側にある想像の世界を、具象化した作品を見てもらいたい」と語るオーナー水越さん。古いヨーロッパの絵本を思わせる田之上さんの絵画と、微笑ましい仕掛けのある松岡さんのアイアンのオブジェ。ふたりの作品を見ていると、作家さんの空想力に刺激されて、私の内なる世界も豊かになっていく感じがしました。水越さんはギャラリーの敷居の高さを取り払い、大森駅周辺をアートでもっともっと活性化したいと考えているそうです。今後の動向が気になるギャラリーでした。