龍子記念館とは
川端 龍子(かわばた りゅうし)
1885-1966
龍子記念館は、近代日本画の巨匠と称される川端龍子(1885-1966)によって、文化勲章受章と喜寿とを記念して1963年に設立されました。当初から運営を行ってきた社団法人青龍社の解散にともない、1991年から大田区立龍子記念館としてその事業を引き継いでいます。当館では、大正初期から戦後にかけての約140点あまりの龍子作品を所蔵し、多角的な視点から龍子の画業を紹介しています。展示室では、大画面に描いた迫力のある作品群をお楽しみいただけます。
龍子記念館の向かいの龍子公園には、旧宅とアトリエが保存されており、画家の生活の息づかいが今も伝わってきます。龍子記念館と龍子公園内の旧川端龍子邸、画室は、令和6年3月に国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。
川端龍子略年譜
1885(明治18) | 和歌山市に生まれる。 |
---|---|
1895(明治28) | 家族とともに上京。初め浅草 日本橋で育つ。 |
1904(明治37) | 白馬会、太平洋画会で洋画を学ぶ。 |
1913(大正2) | 渡米。帰国後、日本画に転向。 |
1915(大正4) | 第2回日本美術院展初入選。 |
1916(大正5) | 第3回院展、樗牛賞受賞。 |
1917(大正6) | 第4回院展入選。日本美術院同人に推挙される。 |
1920(大正9) | 新井宿に住居と画室を新築。 |
1928(昭和3) | 日本美術院同人を辞退。 |
1929(昭和4) | 青龍社樹立宣言。第1回展開催。 |
1959(昭和34) | 文化勲章を受章。 |
1963(昭和38) | 龍子記念館開館。 |
1966(昭和41) | 4月10日に80歳で死去。 |