名作展「時局と画家 川端龍子の1930~40年代」を開催
展示
名作展「時局と画家 川端龍子の1930~40年代」
会期:2025年7月12日(土)~9月21日(日)
展示内容の紹介
―戦争に捷(か)った暁にさて芸術が無いとあっては淋しいものでしょう―
戦後80年、戦争の時代に画家たちは何を思い、作品を制作していたのでしょうか。上の一節は、太平洋戦争の破局的な状況下、1945 年6 月に画室で展覧会を開催した日本画家・川端龍子(1885-1966)が案内状に書いたものです。そして、終戦間際に龍子は自宅を空襲で失うものの、10 月には展覧会を開き、弱りきった龍に焼け跡から始まる戦後日本を象徴的に表した《臥龍》(1945)を発表したのでした。
本展では、「川端龍子の1930~40年代」をテーマに、龍子が自身で設立した美術団体・青龍社の展覧会で発表した作品を中心に、対日感情の悪化と昭和恐慌に揺れ「非常時」と呼ばれた1930 年代の作品から、大画面の連作に取り組んだ《波切不動》(1934)、《椰子の篝火》(1935)、《源義経(ジンギスカン)》(1938)等を出品します。また、太平洋戦争開戦後の作品では、海軍大将・山本五十六が戦死した年に描いた《越後(山本五十六元帥像)》(1943)、悪化する戦局への怒りや悲しみを表した《怒る富士》(1944)、《水雷神》(1944)等を展示し、画家として龍子が表した戦争への姿勢から、時局と画家について考えます。
〇夏休み子ども向けプログラム「観て、描いて、再発見 親子で龍子を味わおう!」
日時:8月3日(日)午前の回(10:00~12:15) 午後の回(14:00~16:15)
会場:龍子記念館および大田文化の森 第二創作工房(美術室)
対象:小学3年生以上
定員:各回12名(定員を超えた場合は抽選)
締切:7月23日(水)必着
講師:美術作家 小林大悟氏
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〇地域連携企画事業 講演会「時局と画家」鑑賞ガイド
日時:8月16日(土)13:30~15:00
会場:大田文化の森 第3・4集会室
定員:70名(定員を超えた場合は抽選)
締切:7月30日(水)必着
講師:大田区立龍子記念館 主任学芸員 木村拓也
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〇地域連携事業「夏の夜のミュージアム・ライブ」
日時:8月30日(土)18:30~19:30
会場:龍子記念館 展示室
定員:50名(定員を超えた場合は抽選)
締切:8月19日(火)必着
出演:ジャムシッド・ムラディ(フルート)、下舘直樹(ギター)、ニ・テテ・ボーイ(パーカッション)
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・【プレスリリース】名作展「時局と画家 川端龍子の1930~40年代」
・【チラシ】名作展「時局と画家 川端龍子の1930~40年代」
・【リスト】近日中に掲載
主な展示作品

川端龍子《波切不動》1934年、大田区立龍子記念館蔵

川端龍子《炎庭想雪図)1935年、大田区立龍子記念館蔵

川端龍子《源義経(ジンギスカン)》1938年、大田区立龍子記念館蔵

川端龍子《越後(山本五十六元帥像)》1943年、大田区立龍子記念館蔵

川端龍子《水雷神》1944年、大田区立龍子記念館蔵

川端龍子《怒る富士》1944年、大田区立龍子記念館蔵

川端龍子《臥龍》1945年、大田区立龍子記念館蔵
展示情報
会期 | 2025年7月12日(土)~9月21日(日) |
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開館時間 | 9:00~16:30(入館は16:00まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館し、その翌日に休館) |
入館料 | 一般:200円 中学生以下:100円 ※65歳以上(要証明)、未就学児及び障がい者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料 |
龍子公園のご案内 | 10:00、11:00、14:00 ※上記のお時間に開門し、30分の間ご見学いただけます。 |
ギャラリートーク |
開催日:7月27日(日)、8月24日(日)、9月21日(日) |
会場 |