財団法人大田区文化振興協会

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龍子記念館

琳派「RINPA」展と日本の美「琳派」展2004

平成16年10月5日(火)~10月17日(日)

『琳派 RINPA』展

 

『琳派 RINPA』展

 龍子の作品「草炎」が『琳派RINPA』展(平成16年8月21日~10月3日)にて展示され、また川端家旧蔵の俵屋宗達作「桜芥子図襖」が『日本の美「琳派」展2004』(平成16年10月5日~17日)にて展示されました。

東京国立近代美術館にて開催された、『琳派RINPA』展は、桃山‐江戸時代の琳派のみならず、それらの影響を受けて描かれた近現代の絵画、装飾性を持った西洋絵画などを集めて展示し、琳派という概念を検証しようとするものです。

 「草炎」(1930年 東京国立近代美術館所蔵)も、琳派的傾向の作品として出品され、展示の見所の一つとなっていました。この作品は、紺地に金泥で草花のみが描かれた、装飾的な美しさを持つ絵です。さまざまな種類の金泥を駆使しており、生命感に満ちた夏の雑草が、燃えるように斬新に表現されています。

 この作品が制作された頃、画壇では琳派を再興する機運が高まり、琳派的な作品が多く描かれました。龍子もまた、「草炎」の他に数点、琳派的と言われる作品があり、琳派の影響を受けたことは確かなようです。今回の展示は琳派と、そのエッセンスを吸収して表現の幅を広げていった作品を併せて見ることができ、有意義な機会となりました。

 

『日本の美「琳派」展

 

『日本の美「琳派」展2004』

日本橋三越にて開催された、『日本の美「琳派」展2004』では、川端家旧蔵の俵屋宗達作「桜芥子図襖」(当館所蔵)が展示され、初公開となりました。これは、川端龍子が居宅で使用していた襖絵で、客間の奥にあるこの襖を開くと、持仏堂を望むことができました。

 保存状態も良い貴重な琳派の作品であり、同時に日本画家・川端龍子の思想を知る上でも重要な資料であると言えます。画面上部に満開の桜、下方には芥子の花を主に、土筆・タンポポなどが描かれ、右下には宗達派を示す「伊年」印を持つ、由緒ある作品です。

 襖の引き手は、四枚から成る襖にそれぞれ「花鳥風月」が一字ずつデザインされた、楕円形の金物の引き手です。平成15年、修復後の知見で、以前は長方形の引き手であったということがわかっていますが、詳細は不明となっていました。今回の展示中にお客様から、「引き手には何が書いてあるのか」というご質問をきっかけに、調べましたところ、新たなことがわかりました。川端龍子がこの襖絵を購入したさいは、状態が悪く、それを直して襖に仕立て、引き手も付けたと言うことです。流れるような「花鳥風月」の字が、龍子のものであるかはわかっていませんが、決して画面を邪魔することなく個性的な引き手は、龍子の好みであったと思われます。

 当館所蔵の龍子の作品「立秋」が平成16年11月28日まで府中市美術館の『牛島憲之と昭和前期の絵画-抽象と具象のあいだ』展にて、展示されました。

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